希望の都会生活 [思い出]
本日は日曜日。休日だ! 職場が休みの時は当然、誰も来ない。
この静かな一日が、私にとって仕事が集中できる日でもある。
友人Dr.SAからの依頼の、カルテ翻訳解読を少しばかり進めることにした。今回は消化器科の案件なので、症例がわかりやすい。比較的スムーズだ。
コーヒーを飲みながら、マイペースで出来るこのひとときが週間のうちで、一番好きだ。
まぁ、そんな仕事をしているが、いつも通り3時間も過ぎると飽きてくる。やはり人間の集中力は3時間が限界かもしれない。
お昼近くになり、職場の厨房の冷蔵庫から、保存しておいた「御前山ラーメン」を食べる。実に美味だ! 残り1玉だ、またゴルフ帰りに買いに行くしかないな。
食後、本日使われていないギャッジベッド(電動ベッド)で背中側を少しあげてテレビを観ていたら、いつのまにか熟睡モードに入ってしまったようだ。微妙に頭が高くなっていたのが睡眠を誘発したようだ。
そんなスローな一日だが、昨日の学生時代の続きを語ることにしよう。
・・・・・2年生になって、住まいを池袋周辺から、一般教養の授業の主体となる八王子に引っ越した。といっても池袋は、ほとんど居候状態だったから、実際は八王子市内のアパートが一人住まいのスタートとなった。
2年生のある週末に、レンタカーでドライブをすることになった。発起人は自動車部に所属している佐藤君だった。自動車部と言っても、活動している様子は記憶になかった。ただ、ラリーの大会には参加していたようでだったが、完走したことは数年なかったらしい。
出発の日、駅前のレンタカーから、当時一番安かったスターレットを2台借りて、3人ずつ分乗して、いざ相模湖へ・・・・・。
相模湖では、ボートに乗った。生まれて始めて手漕ぎボートに乗ったが、結構、楽しい乗り物だ。だが、我々、若者は黙って乗っているはずがない。わざと暴れたりするのが定番!
当然!相模湖の真ん中でひとり落ちた。3人乗っていたので、引き上げるのは簡単だったが、30分後、貸しボート屋のおじさんに、濡れた服を見つからないようにするのが大変だった。見つかるときっと怒られる。
ボート船着場30m前で、おじさんに見えるように、わざと水掛けごっごでふざけて服を濡らして、事なきを得た。
レンタカーは相模湖の周りの山道を進んだ。
自動車部佐藤君は、「ラリーだ~~!」と叫びながら、山道をつっぱしる。後から、我々の車が追う。
派手に走った!15分位、自然の中を走った。そして解った!自動車部が完走できないことを・・・・。
佐藤君の運転する車は、カーブで姿を消した。
2m下の野原に落ちた。
彼は言った「曲がるの忘れた・・・」
その後、彼が運転することはなかった。ちなみにレンタカーは、みんなで押して野原から脱出することが出来た。故障箇所は、さほど無かったが、返却後、修理請求書が佐藤君に届いたらしい。
佐藤君・・・・今は福島の山奥で、白衣を着ながら、往診車でラリーをしているかもしれない。カーブが曲がれるようになっていればいいが・・・・。
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