春の訪れ

今週は、気温も二桁の後半になり、いたるところで春を告げているようだ。

先日の健康歩きゴルフでは、鶯が歌声の練習をしていたようだ。まだ「ホーホケキョ」が出来ないようで、「ホーキョキョキョ」になっていたが、日増しに上手になってくるだろう。

 

歌声と言えば、私が高校二年生の時、部活は吹奏楽であったが、その他に週1回のクラブ活動があり、フォークソングクラブに入った。約10人くらいのクラブであったが、週１回なので、さほど真剣にバンドを組むと言うことはなかった。持ち込んだギターを適当に鳴らしながら勝手に歌って終了ってところだ。

私は、当時、アコースティックギターと１２弦ギターを持っていたが、本格的に奏でることはなく、友達と自宅で勝手きままに歌っているくらいでした。

週1回、1時間のクラブ活動の時間では、教えるとか教えられるとか言うものはなく、ただ時間を過ごすだけであったが、2ヶ月も過ぎたころ、3年生がいきなり歌え！と言ってきたので、断る理由もないので、１２弦ギターを抱えて、歌うことにした。

当時、１２弦ギターは珍しく、ケースから取り出すと、みんなは「おぉ～～」と驚いた。 

 

ギターを使うのには、まず弦のチューニングが必要だ。

フォークソングクラブには、吹奏楽部の生徒は私以外いない。と言うことは音楽的に音符を読める者はいない。ことさら、チューニングなどの音合わせは適当だろう。

私は、４４２ＨｚのＧ音の音叉を持っていた。

歌う前に、この音叉を取り出した。軽く膝に当て、そのままギターの表面に音叉を付けた。「ポーン～～」

みんなは「おぉ～～」と驚いた。次に弦を弾いて、その音叉の音に合わせた。ギターの糸巻きを回すと不協和音から調和音に変わった。みんなは「おぉ～～」とまたもや驚いた。

それを、12本の弦、全部行った。そのたびに「おぉ～」が繰り返された。

そして、12本終わった後、気持ち良く、Ｃの和音を弾いた。「ジャ～ン～～」・・・・最悪！不協和音！！全く合っていない！！

しょうがないので、もう一度、やり直した。・・・・結果は、また違った不協和音。

結局、時間切れでクラブ活動終了。歌わなくて済んだ。

 

翌週、今度は１２弦ギターを止めて6弦の普通のギターを持ち込んだ。

今度は、チューニングは完璧だ。前の晩からあわせておいたからだが・・・。

 

一曲歌うことにした。オリジナル曲「春になったら」

しかし、我ながら大したものだ。作詞作曲をやるなんて凄いかもしれない。

 

歌い始めたが、１分もしないうちに、3年生が「もう、歌わなくていい！」と言った。

気持ちよく歌っていたのだが、どうも、ギターのチューニングは合っていたが、そのギター伴奏に、キーが大いに外れていたらしい。

それ以降、私はフォークソングクラブ で歌うことはなかった。

 

毎年この時季になると、幻の迷曲「春になったら」を思い出す。

コメント 4

僕が最初に買ったのはクラシックギター。
「禁じられた遊び」から始めて、なかなか上達せず、
マーチンだかモーリスだかのフォークギターに買い替えました。
それもすぐに飽きちゃって・・・、あれは今どこにあるのだろう。中学生の頃の思い出です。
by terazo (2009-03-17 15:20) 

To terazoさん
最初は「禁じられた遊び」ですよね、同じでした。
「百万人のモーリス」ですか、懐かしいです。
よく、アリスがモニターとして使ってましたね。
当時は、ＹＡＭＡＨＡも頑張ってましたね。


by masayuk (2009-03-17 15:28) 

こんばんは。作詞作曲とは、すごいですね。うちにもクラシックギターは一応ありました。「戦争を知らない子どもたち」などをジャンジャカやってたことを思い出します。じきにギターはやめて、歌を歌うだけにしようとあきらめましたが。
by whitered (2009-03-17 19:54) 

To whiteredさん
やりましたよ「戦争を知らない子供たち」。
歌っていた北山修さんは、立派な医師として活躍中ですね。

by masayuk (2009-03-17 23:19)