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映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」

3月7日公開、映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観て来ました。

前作、「チームバチスタの栄光」の第二弾!

今回は、心臓外科のバチスタに対して、救命救急センターを舞台にした竹内結子と阿部寛のコンビで事件解決に取り組む。

この原作は、海堂 尊 氏によるものだが、彼は千葉大医学部卒の医師であり、作家だ。

医療ドラマ・映画では、比較的大災害が舞台になることが多い。今回も、大学病院内での医療機器メーカーとの癒着が背景にありながら、やはり、突然、近隣で大災害が起こるという場面が出てきた。

大病院は、一見、豪華に見えるロビーが存在するが、それは大災害時には、そのロビーが治療処置に変われるように建築されている。

この映画でも、瞬時のうちに治療の場と変わった。

 

実際のことだが・・・・・東京築地の巨大な豪華な病院が建設された。聖路加病院だ。高層タワー、豪華な設備、礼拝堂。その建設にあたったのは、当時の院長日野原医師であった。彼は東京大空襲の時、医師として多くの負傷者を手当てしたが、100万人の負傷者が病院へ収容されなく、命を失う場面を忘れられないという。その思いから、災害時には多くの負傷者を収容すべく、大病院を建設にあたった。

「地下鉄サリン事件」の時、聖路加病院は、その機能を発揮した。院長の日野原医師が言った。「今日の外来は中止、患者はすべて受け入れる」と。館内に一斉放送が流され、緊急招集し精神科医も産婦人科医も救命センターに呼んだ。病院中の空きベッド、車椅子が集められた。続々と重症患者が到着した。

大きなフロアーは、治療の場となり、礼拝堂の壁には、人工呼吸器が設置できるように配管されていた。礼拝堂は大病室に変わった。

「豪華すぎるのでは・・・」と世間では言われていた聖路加病院は、病院の本来の目的を果たし、多くの命が救われた。

 

この映画でも同様なシーンがある。また、推理的な要素も含まれる作品だが、「命を救う」ために何を優先するか、という医師の指名が克明に表されていると思う。

 


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terazo

地下鉄サリン事件のとき、聖路加病院の近くのビルで働いておりました。その日自分は、遅い出勤で日比谷線ではなく有楽町線を利用していたので被害を受けることはなかったのですが、聖路加病院の周辺にテレビカメラが何台も立っており、異変の波動が伝わってきました。

病院が建てかえられる前は、古いけれど威風のある趣が残されており、確か映画「帝都物語」のロケにも使われたはずです。
by terazo (2009-03-08 10:28) 

SAWA

聖路加病院の話は、テレビ放映で知りましたが、本当に素晴らしい考えの基に作られた病院であることを知って、感動の涙を流しながら見ておりました。

丁度、この日は、カナダバンクーバーのホテルでした。
テレビを見て、第1ニュースだったので、
「日本で大変な事が起きている!!」
英語が分からなくても、恐怖のニュースが伝わってきたことを覚えております。
by SAWA (2009-03-08 16:34) 

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