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涙乾かすには短すぎるから・・・・ [思い出]

爽やかな朝の風で、穏やかに揺れるレースのカーテンが、一輪の花にそっと触れる。

部屋の片隅にあるJBLのスピーカーからは、ソフトな感じに「G線上のアリア」が流れる。

やや長い髪をとかす後姿を見るのも、最後の朝だろう。

白い壁の掛けられている木調の時計は、再び来ない午前の時を容赦なく切り刻んでいく。

 

部屋を後にして、船着場までの車の中では、助手席からの視線をずっと感じた。

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海岸通りからの、海のイルミネーションが美しかった。

・・・・・・・masayuk 回想記録より・・・・・・・・

 

私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も
涙乾かすには 短か過ぎるでしょう
でもさよならは まだ 言わずにいいでしょう
向うのステーション・ホテルから 電話をするから

最後の助手席で海岸通りを走る
不思議ね 想い出にすれば皆 優しいのに

水に揺れるイルミネーション 綴れ織りの道を
あなたの横顔が くぐり抜けて行く

 

二人過ごした日々に 「ありがとう」添えるほど                                大人になれないけど 悔やみはしないわ

ちぎれた紙テープが 想い出の数だけ                                    あなたに手を振るように 水の中でゆれる

私の心配はいらない 片想いの方が                                     あなたの分まで 二人分愛せるから

私フェリーにしたの だって飛行機も汽車も
涙乾かすには 短か過ぎるでしょう


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