ラフマニノフ ある愛の調べ [音楽]
朝の風が、さわやかにカーテンを揺らしている。
こんな日は、コーヒーでも飲みながら、音楽を聴くのがいいかもしれない。
DVD 「ラフマニノフ ある愛の調べ」を観ながらひと時を過ごした。
ラフマニノフの作品の代表作は、「ピアノ協奏曲第2番」だろう。この曲で、ピアニストから作曲家としての名声を得たようなものだろう。
しかるに、彼にとって、この曲をつくるまで大変な軌跡があったようだ。
ピアニストとして名声を得ながら、作曲家として生きるための道を選び、愛した年上の女性のための書いた「交響曲第1番」の初演は、泥酔指揮者により大失態を招く。
音楽評論家であり、作曲家のツェーザリ・キュイは「エジプトの七つの苦悩」に例えて容赦なくこき下ろしたのはよく知られている。この曲はラフマニノフの存命中は二度と演奏されることはなかった。
その影響で、彼はうつ病になってしまう。
彼のうつ病療法として、精神科医は「あなたは素晴らしいピアノ協奏曲を作る」という暗示療法を行い、彼は徐々に自信を取り戻していった。
そして彼にとって、最高の出会いは従妹のナターリアだろう(後に奥さんになるが)。
子供の頃、一緒に遊び、暮らしてきた彼女は、常に献身的な愛で、彼を見守ってきた。当時、従姉妹との結婚には皇帝の許可証が必要だったが、伯母の奔走により無事許可を得ることができた。結婚式の行われた4月に作曲した「12の歌曲集」作品21には妻に捧げた「ここは素晴らしい」(第7曲)や、後に自身でピアノ独奏曲にも編曲した「ライラック」(第5曲)といった作品が含まれている。
革命のため、祖国を追われてアメリカを中心に生涯演奏活動をしたラフマニノフだが、彼の非望、苦悩の生活にもかかわらず、彼には美しい旋律が存在していた。
今朝は、ラフマニノフの作品の中で、最も好きな曲を聴きながら、精神的な「ゆとり」の蓄積となった。
今週末は、落ち着いた気持ちの週末で過ごせるかもしれません。
青いバラ ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
おはようございます。「ラフマニノフ ある愛の調べ」は、少し前に借りて観ました。プラスの暗示というのは、創作活動をする人にとってはとくに大事なのかもしれませんね。それにしてもmasayukさんは、クラシックに詳しいので音楽系のDVDは、二倍楽しめていいですね。
by whitered (2009-08-02 09:37)
しばらく更新されてなかったようで、心配しておりましたら、私の訪問がずれていたみたいです(>_<);
いつも、楽しい動画をありがとうございます♪
by SAWA (2009-08-02 15:37)
To whiteredさん
音楽といっしょに生活してきた感じです。
クラシックも、中学1年の時に観た映画「チャイコフスキー」
から、はまってしまいました。
これからは、頻繁にコンサートにでも出没しようと思ってます。
by masayuk (2009-08-03 12:59)
To SAWAさん
最近は、コメントの返事を書けないくらい時間が足りないんです。更新もなかなか出来ないくらい忙しい・・・(正確には、眠いだな)。
更新してなくても、SAWAさんのブログは、いつも確認してますよ・・・・。
by masayuk (2009-08-03 13:04)